減量ではなく、健康のための食事 

翻訳中、、、、、

Eating for Health, Not Weight

by DEAN ORNISH

ニューヨークタイムズ2012年9月22日付け

ほぼアメリカの人口半分の人が減量のためのダイエットをしています - 人口3分の2が太り気味か肥満ですからあたりまえのことですが、この恐ろしい統計結果を考慮に入れて、ニューヨーク市のマイケル・ブルーンバーグ市長は大々的なソフトドリンクの販売禁止にとりかかりました。アメリカ中がカロリーの話題でもちきりです。今やマクドナルドも公開しています。しかし、減量を夢見る人たちには、こと食べ物に関しては、うその混じった提言がなされています。

たぶん、一番のまちがいは、何を食べようと体重さえ減れば健康になるという考えでしょう。しかし、何を食べるかは減量より大切なのです。やせていることと健康であることとは別なのです。太りすぎが病気や早死にかとリンクしているとは限りません。やせていようと太っていようと何を食べるかが何の病気になるのかを決定するのです。減量に効果のよいダイエットが長期間でみると健康の害になることもあるのです。

今年大々的に発表された研究によると、アトキンダイエットのような低炭水化物ダイエットがすみやかに減量するのに効果的であるとされています。結果として肉やバターを食べるのが減量や健康に繋がると言う印象を与えたかもしれません。

私が出資しておこしたノンプロフィット・プリヴェンティブ・メディカル・リサーチ・インスティチュートによる35年に渡る医学的な研究によると黒豆やベジタリアン・チリや焼いた野菜を添えたホールウィートの麺類を主に食べた患者は重症の冠状動脈不全でさえも完全回復を果たしました。この患者たちは適度の運動とストレス・マネジメントとグループサポートを同時に行いました。このプログラムで患者たちは血液の流れを向上させ心臓病や癌の温床となる慢性炎症を軽減させたことも認められました。このプログラムで前立腺癌の進行を和らげるか停止させるか、もしくは完全回復させることも可能であることがわかりました。また、タイプ2の糖尿病の進行もさまたげることがわりました。

その上、たったの3ヶ月で500以上の遺伝子の遺伝子発現を変えることも認めました。癌から守る遺伝子をオンにして、乳がんや前立腺がんや炎症や酸化ストレスを促進させる遺伝子をオフにするのです。

このプログラムは、私たちの寿命をコントロールするといわれるクロモソームの先端にある末端小粒の長さを延ばし、テロメラーゼ促進にも関連しています。末端小粒が長くなると寿命が長くなる可能性があります。

ランダム・コントロール実験の結果、この生活習慣にのっとったプログラムでは、一年で平均24ポンド減量し、続く5年間に12ポンドの減量を達成しました。どのような年齢であろうと、このプログラムに厳密にしたがえばしたがうほど改善が強くみられることがわかりました。

低炭水化物とか低脂肪ではありません。最善の食餌法というのは、砂糖や精製炭水化物などの非健康的な炭水化物をとりのぞくことや、飽和脂肪やトランス脂肪酸を除いた低脂肪食をめざすことや、赤い肉やプロセスプードをとりのぞくことです。

何を食べるかは何を取り除くかと同じぐらいたいせつです。

your diet needs to be high in healthful carbs like fruits, vegetables, whole grains, legumes, soy products in natural, unrefined forms and some fish, like salmon. There are hundreds of thousands of health-enhancing substances in these foods. And what’s good for you is good for the planet.

Calories do count — fat is much denser in calories, so when you eat less fat, you consume fewer calories, without consuming less food. Also, it’s easy to eat too many calories from sugar and other refined carbs because they are so low in fiber that you can consume large amounts without getting full. Sugar is absorbed so quickly that you get repeated insulin surges, which promote Type 2 diabetes and accelerate the conversion of calories into body fat.

But never underestimate the power of telling people what they want to hear — like cheeseburgers and bacon are good for you. People are drawn to Atkins-type diets in part because, as the study showed, they produce a higher metabolic rate. But a low-carb diet increases metabolic rate because it’s stressful to your body. Just because something increases your metabolic rate doesn’t mean it’s good for you. Amphetamines will also increase your metabolism and burn calories faster, which is why they are used to help people lose weight, at least temporarily. But they stress your body and may mortgage your health in the progress.

Patients on an Atkins diet in this study showed more than double the level of CRP (C-reactive protein), which is a measure of chronic inflammation and also significantly higher levels of cortisol, a key stress hormone. Both of these increase the risk of heart disease and other chronic diseases. A major research article published recently in the British Medical Journal studied 43,396 Swedish women over 16 years. It concluded that “low carbohydrate-high protein diets … are associated with increased risk of cardiovascular diseases.” An important article in The New England Journal of Medicine examined data from a study showing that high-protein, low-carb diets promote coronary artery disease even if they don’t increase traditional cardiac risk factors like blood pressure or cholesterol levels. A diet low in fat and high in unrefined carbohydrates caused the least amount of coronary artery blockages, whereas an Atkins-type diet caused the most.

Outcomes from more than 37,000 men from the Harvard-sponsored Health Professionals Follow-Up Study and more than 83,000 women from the Nurses’ Health Study who were followed for many years showed that consumption of both processed and unprocessed red meat, a mainstay of an Atkins diet, is associated with an increased risk of premature death as well as greater incidence of cardiovascular disease, cancer and Type 2 diabetes.

About 75 percent of the $2.8 trillion in annual health care costs in the United States is from chronic diseases that can often be reversed or prevented altogether by a healthy lifestyle. If we put money and effort into helping people make better food and exercise choices, we could improve our health and reduce the cost of health care. For example, Medicare is now covering this program for reversing heart disease. In an increasingly polarized political landscape, this approach provides an alternative to some Republicans who want to privatize or dismantle Medicare and some Democrats who want to simply raise taxes or increase the deficit without addressing the diet and lifestyle choices that account for so much health spending.

This way of living helps you lose weight and keep it off while enhancing rather than harming your health.

Dean Ornish is a clinical professor of medicine at the University of California, San Francisco, and the founder of the Preventive Medicine Research Institute.

三つの大きなミステーク

次のビデオは4分という短いビデオです。私たちが考える「正しい食習慣」の間違いを正してくれます。

3 Biggest Mistakes People Make in Their Diets – Dr. John McDougall

健康食を考える時、ほとんどの人の頭の中に大きな間違いが三つあります。

  1. 油 -油が、たとえ植物油であろうと、抽出された油というものは人間の食べ物ではありません。油を植物から抽出してしまうと、その抽出された油は人間の体にとっては害のあるものに化してしまいます。肥満、癌、心臓病を起こす原因になります。肥満によって2次的に糖尿病や間接病が併発します。ですから、健康的なダイエットに切り替えようとする人が、オリーブ油を食べ物のリストからはずさないということは、大きな間違いです。
  2. 動物性たんぱく質 -ある種の動物性たんぱく質は健康によく、ある種は悪いと考えることは間違いです。動物性の食物は全て同じです。全て同じ種類の毒素を持っているという点で同じなのです。卵、ミルク、チーズ、豚肉、牛肉、鶏肉、、、全て一つのカテゴリーに入ります。人間の体内に取り込まれると毒素を放ちます。
  3. バラエティー -バラエティーに富んだ食べ物をとらなくてはならないという考えも間違いです。食生活というものはシンプルなものが良いのです。私たちは2000以上のレシピを出していますが、実際私たちが家で食べるものは、4,5種類のものです。好きなレシピを数種類選び出して、同じものをいつも作るのがいいのです。シンプルな食生活は良いものです。

そして、もう一つ大切なものは塩に対する考え方です。

塩 -塩を抜かなくてはならないと考えている人が多くいます。塩は健康食の一つではありませんが、塩は私たちの食生活を楽しくしてくれます。ほとんどの人は塩を食べても問題がありません。そして、塩を足すか足さないかで食が進むかどうかに影響があります。塩や砂糖やスパイスをちょっと足しておいしく健康に良いものを食べると、味が良いので、健康食のプログラムが継続できます。
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ベジタリアンとヴィーガンへのアドバイス

ベジタリアンとヴィーガンを比較すると、ベジタリアンのほうに多く肥満が見られます。これは、肉とは本質的に違わない乳製品の摂取を続けているからです。

ヴィーガンだからといって肥満の人がいないとも限りません。毎日ポテトチップとコカコーラを摂取していたら、いくらヴィーガンだからといっても肥満になり、病気になります。

世界環境を救うとか動物虐待を避けるということは大切ですが、自分の健康も考えなくてはなりません。自分が健康に良いヴィーガン・ダイエットをしていると魅力的な体になります。

魅力的なヴィーガンが、「世界環境を救うとか動物虐待を避けるためにはヴィーガン・ダイエットが一番すばらしい」と人に言えば、そのメッセージの威力は強力なものです。

一方、不健康なヴィーガンが同じことを言ったら、共鳴してくれる人なんているものではありません。

もし、ヴィーガンが健康で、バイブラント(エネルギッシュ)だったら、若さを保っていたら、アニマルライツや環境問題で多くの人を感化させることが出来ることは間違いありません。

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ベジタリアン: 菜食主義であるが乳製品を食べる

ヴィーガン: 純菜食主義。乳製品や卵も食べない。

ドクター・マクドゥーガルの健康法とは?

ドクター・マクドゥーガルの健康法は食事を改善することで健康を回復、または保持する素晴らしい方法です。ドクター・マクドゥーガルの研究成果を読みアドバイスを聞いてあなたの健康管理に役立てましょう。

ドクター・マクドゥーガルの食餌法を生活に取り入れるのは決してむずかしいことはありません。マクドゥーガル・ダイエットの真髄は、たったの二項目にまとめられます。

  1. 澱粉質を主食とし、果物と野菜を副食とする。
  2. 油を控え、動物性食物を食べない。

この二つを守ることで、医者要らずの健康生活が送れるんです。とても信じられないというあなた、試してみる価値はありませんか?

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The McDougall Diet is conservative medical care based on diet.

“The McDougall Diet is a diet based on  starches with fruits and vegetables. And, it contains no oil or animal foods.”

ドクター・マクドゥーガルのインタビューより